【インタビュー】いつの世も1歩踏み出す勇気を。

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今回インタビューさせていただいたのは、株式会社ストリートスマート代表の松林様です!また、at Will Workという団体の代表理事としてもご活躍されておられます。

 

 

市場調査としてイスラエルに行っていたというお話を聞き、今回インタビューさせていただくことになりました。

学生の頃から、一般的な学生とは違った活動をしていたりと、幅広い年齢の方にヒントを与えてくれるような内容になっています。

(松:松林様、筆:筆者)

 

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「それでは、これまでのご経歴の紹介をお願いします。」

 

「そうですね、私の両親は2人とも公務員で、その他の親族も公務員が多い家系でした。

だから、いい大学に入って公務員や大きな会社に入るのを目指す方向で育てられました。私自身、そこに何も疑問を持つこともなく、そして大阪の公立大学に進学することになりました。

 

当時『青色LEDの訴訟』というものが起きました。特許関係の訴訟だったんですけど、その事件によって、『日本の研究者は守られた立場にない』ということがわかったんです。

大学では工学部でバイオ系の所属だったので、なんとなく『このままだと幸せになれないのではないか』と思うようになりました。

そこで、自分が『研究者たちを救う側になれたらいいのに・・・』となんとなく思い始めました。

 

それが大学3年生の時で、周りの友人が就職活動に向けて動き出した時だったんです。でも私はその時点でこれといってなにかやりたいことがあるわけでもなかったので、ずっとモヤモヤしていました。

一方で、アルバイトはたくさんしていましたね。学生の期間だけで20種類くらいはやりました。

アルバイト先で認められることも多く、学生にしては多くの収入がありました。それでもやっぱりモヤモヤした気持ちは取れず。

その後、いろんな出会いもあり21歳になる頃に、『経営者になろう』と決めました。

私はその頃、特に実力も自信もなかったので、『まずは仲間を集めよう』ということで、学内でベンチャーサークルを立ち上げることにしました。」

 

「決めたら即行動ですね!」

 

「そのベンチャーサークルでは、セミナーなどのイベントを学内でやりましたね。大きな企業の創業者などもゲストとして来てくれたりしました。

そんなことをやりながら、学校に通っていたわけですが、『これを続けてても絶対成功しない』と思うようになりました。何より経営者としての具体的なスキルを身につけられていなかったからです。

 

そこで、インターンシップに参加しようと思い立ち、その後3つの企業でインターンを経験しました。

その中の1つの洗車場事業を展開している会社に就職することになりました。

当時、私は金髪だったので、社長には『こんな人間を働かせて大丈夫か!?』と思われていたみたいですが(笑)、私が25歳の時に役員に抜擢してもらうことになりました。

25歳で役員になった後、3年間の期間を経て28歳で今の会社を創業しました。7年半前の話ですね。」

 

「なるほど。なぜ、今の事業で創業されようと思われたのですか?」

 

「正直に言うと、たまたまです。(笑)

独立したときは『とりあえず儲かったらいい』という気持ちでやっていました。でも、全てが失敗したんです。5つの事業をやりましたが、その全てが撤退に。

医療システム、歯ブラシ、メロンパンなどを売ったりしましたね。」

 

「歯ブラシ!?!?」

 

「そう、イタリアから仕入れて売ってました。

でも全部うまくいかなかった。なぜそんなにうまくいかなかったかというと、事業の軸がお金だったからなんです。ただ儲かればいいと。

お金を軸にしていると、苦難がやってきたときにはすぐに諦めるんですね。所詮、自分の私欲。うまくいかないときは耐えられずにすぐにやめてしまいます。

 

いろんな事業が失敗して、全財産がなくなり、さらに借入もある状態になった時、『ああ、これから人生はどうなるんだろう』と考えるようになりました。

そんな時、私の先輩たちが『このままじゃ松林が潰れてしまうから助けてやってくれ』ということで、ある会社の社長をご紹介頂き、今やっているクラウドサービスのコンサルティング事業を立ち上げるチャンスを頂きました。それが5年くらい前。だから本当にたまたまなんです。

 

そのときに、『なんでこんな私みたいな人間を助けてくれるんだろう?』と考えたわけです。

特にその社長に貢献してきたということもなかったんです。でもその社長は先輩から助けてくれと言われたからということで金銭面、人脈など何から何まで世話をしてくれました。

こうやってお金でなく人の役に立つということの大切さを教えて頂き、私はようやく自分がやってきた間違いに気付きました。役に立つということがあって、その延長線でお金をいただくという結果があるんだなと。

それをやっていけば仕事もうまくいって幸せな人生になるんだと人生で大切にすべきことを教えて頂きました。本当に感謝ですね。

 

それから、いろんなことがうまくいき始めて、事業が成長して、少しずつ会社も大きくなってきた、という感じですかね。

クラウドサービスの発展が今の時代とマッチしたという運もありましたが、本当に大切にしないといけないことを考えることができたのが一番ですね。」

 

「なるほどなあ。僕もめちゃくちゃ実感あります。。。

『お金を儲けよう!』が先にきてしまうと、全然うまくいかない、というか耐えれないですよね。」

 

「そうそう。あと、ウチの会社は創業から7年半になりますがこれまで社員が辞めたのはタイ法人の1人で日本では誰も辞めてないんです。

これって、日本のベンチャー企業の中でも珍しいと思います。

辞めないことが本当に良いことかどうかというのは人の価値観にもよると思いますが、私は一緒に働く仲間の幸せを実現することを目指しているので、今の状況が実現できてると思います。これからも関わる人の幸せを大切にしていきたいですね。」

 

「では、松林さんの夢、もしくは将来成し遂げたいことって何でしょうか?」

 

「夢はウチの会社のミッションでもある、仕事を通して喜びや幸せを感じる人を1人でも多く増やしていくということです。

弊社のお客様には大企業が多いのですが、働くことに幸せを見いだせている方ばかりではないと感じることが多くあります。

その原因って何だろう?と考えると、自立できるだけのスキルや経験がないからだと思います。だから会社に依存するしかなく自分の意思も持たずに働いてたりする。

そんな状況だと、個人も幸せになりきれないし、何より企業としても日本社会としても発展していかないと思います。

 

その状況を改善できる事業を私たちはつくっていってます。

1人1人の自立を促すサービスを提供していて、日本とアジアに展開しています。将来は世界的な企業になりたいですね。

国のボーダーである国境というものは、もう今の世界には実質存在しなくなってきていると思うんですね。だから、日本だけでビジネスをやるっていうモデルは今後は多くが崩壊していくことになると思います。

まずは自分たちが、世界的に模範となるような企業になりたいと考えてます。

 

ただ、『売上何億達成!』とかそういうことではないです。『今期絶対にこれだけの売上を立てるぞ!』と宣言して、その目標に向かって事業を推進していくやり方は好きではありません。

それは、企業にとって一時的に幸せな結果を生むかもしれませんが、働いている人たちを幸せにするためのアプローチではないと考えています。

仕事を通じて幸せになれる人、そんな人を増やすためにがんばっていきたいですね。」

 

「なるほど。一方で、今AIとか人工知能っていう言葉がすごく先走ってて、その中でも特に注目されているのが『今後10年でなくなる仕事』というテーマだと思います。

これに関しては、どのようなご意見をお持ちですか?」

 

「多くの仕事がなくなると思っています。」

 

「やはり!」

 

「うん、でもなくなっても別に困らないと思います。

なくなるという事実だけを切り取ると確かに怖いことかもしれませんが、きっと新しい仕事も生まれてきます。

例えば、馬車が走っていた時代から、車が走る時代になりましたと。じゃあ馬車の御者はどうなったかというと、タクシーの運転手になったわけです。

どういうことかというと、産業の変わり目っていうのは必ず仕事が変わるわけです。不思議なもので、何かは生まれるわけです。そして、誰しも適応できないわけではないんです。

 

これはウチの社員にもよく言っていることなのですが、人間誰しも新しいことをするのは怖い。

失敗したらどうしようって嫌でも考えますしね。そこで勇気を振り絞って1歩踏み出せるかどうかが重要なわけです。

勇気の1歩を応援できる社会にしていきたいですよね。今の日本では、失敗したら終わりという風潮がまだまだあるので、ある意味、線が1本切れているような人しか起業できないわけです。」

 

「なるほどなあ。ありがとうございます。

それでは、松林さんはこれまでなにか大きな挫折を経験したことなどはございますか?」

 

「何度もありますよ。多くは仕事のことですね。

そこから1つピックアップするのであれば、洗車場事業の会社で役員をやっていた時のことですかね。

突然倒れて救急車で運ばれた時があったんです。右半身麻痺の状態でした。

役員としてやっていた仕事がとてもストレスになっていたみたいです。

 

当時業績がとても悪くなった時があり、本当に会社が潰れそうでした。そんな時に、短期的に会社のコストを切り詰めないといけないということで、社員だった方をリストラしていきました。

『退職してほしい』と言ったこともありますし、社員の皆にとって非常に厳しいことをたくさんしました。当時の私は25歳で、社員の方は30代、40代だったわけです。家族もいますし。

その頃自分は『会社を残すことこそが正義だ』と考えていました。でも、そんなことをしているとだんだん自分の中で矛盾が生じてくるわけです。

自分は役員で年収もものすごく高かったのですが、自分のやってる仕事は人を辞めさせるようなこと。そんなことを悩んでいた時に倒れたんです。

 

その時に、自分の収入を増やすことの意味みたいなものも見失いましたね。まあ、といってもその後、独立した時も、最初はお金目的だったので、全く成長してないですけど。(笑)

とにかくその頃は苦しかったですね。」

 

「ありがとうございます。

では、もし今、松林様がファーストキャリアを選ぶとしたら、どこを選びますか?」

 

「今の知見やノウハウを持っている状態であれば、間違いなく起業を選びますね。何の事業でやるかはわからないけど、もっともっとリスクを取った事業を選ぶと思います。

 

起業って2種類に大別できると思うんです。

1つは、『イノベーションを起こして、世界を変えるんだ!』という圧倒的な熱量と決意をもって臨む起業。これって社会にとってめちゃくちゃ価値がありますよね。

もしくは、『人を大切にする』起業です。もちろん成長は目指すけど、人を大切にすることを最優先する会社を創るということです。

今の時代、極端なほどどちらかに振れていないと起業って成功しないと思います。

今は私は後者に振れていますが、もし今の知見や財産を持って、22歳になったとしたら、思いっきり前者に振れた起業をすると思いますね。(笑)」

 

「なるほど。では、もし今の知見などが引き継げない状態だったらどうですか?」

 

「まずはどこかに就職すると思いますね。起業しても成功する自信がないです(笑)

ただ、大きい会社には就職しないですね。

私が先ほどいったような世界を変えるようなミッションを本気で掲げた企業に就職すると思います。

例えばメルカリさんとか。あの会社の創業者の方は、一度会社をバイアウトされていて、本当に世界を変えるということを考えてらっしゃると思います。

自分のことは多くが満たされているので、死ぬ気で何かの事業をやるわけです。本気で『世界を変えてやる』という想いのもと事業をしている人は迫力が違います。」

 

「間違いないですね。

では、また別の質問で、松林さんがこれまで大事にされてきた軸なんてものはございますか?」

 

「『ご縁を大切にする』ですね。例えば、ウチの会社に入ってくれた社員もご縁なわけです。だったら、徹底的にその人を幸せにしたい。キャリアアップするためにも全力でします。うちで働いた人がキャリアダウンするなんて絶対にいや。そう思って社員とも接していますね。」

 

「まさに、これまでのお話の集約のような価値観ですね。

では、松林様が尊敬してらっしゃる方は誰でしょうか?」

 

「伊那食品という、寒天のシェアで世界のトップに君臨している企業の塚越会長ですね。

50年増収増益、社員が600人くらいいると思うんですけど、ほとんど人が辞めない会社です。ずっと何十年も、海外旅行に全従業員を連れて行ってるみたいです。

こんな素晴らしい企業を経営されている方です。」

 

「なるほど。ありがとうございます。

それでは最後に、読者にむけたメッセージをお願いします。」

 

「やっぱり1歩を踏み出す勇気を持ってほしいということですね。

失敗してもいいからまずやってみてほしいです。なんとなく今の日本に閉塞感があるのも、それが原因かなと思っていて。。。

就活とかでも当てはまることなんですけど、頭で考えすぎて、頭の中だけで結論を出してしまいがちなんです。

そうじゃなくて、頭で少し考えたら、実際に行動に移してみる。

 

『面接に達人』みたいなノウハウ本を読みまくっている人、いるじゃないですか。

そんな本をたくさん読む暇があったら、1歩踏み出す、実際に具体的な行動を起こしてみてほしいです。それはぜひやってほしいですね。

私も子供が今3歳なんですけど、やっぱりその1歩踏み出すということを、これからどんどんやっていってほしいと思っていますね。」

 

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