【インタビュー】クリエイティヴな人がもっと評価される仕組みを。

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今回インタビューさせていただいたのは、デザインやブランディングサービス提供を基軸とした事業を展開しているbtrax, Inc. 及びビートラックスジャパン代表のブランドン様です!

 

 

現在サンフランシスコに在住しておられ、また高校卒業までは日本の北海道で育ったというバックグラウンドから、今の日本の問題などについても言及していただきました。

若者に限らず、ビジネス・仕事をしていくうえで、日本人全員が意識しておかなければいけない内容だと強く感じました。

(B:ブランドン様、筆:筆者)

 

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「それでは、これまでのご経歴のご紹介からお願いします。」

 

B「僕が生まれたのは北海道の帯広という人口20万人くらいの小さな街で、母親がそこの出身で、父親はアメリカ東海岸のニュージャージー州出身です。

で、3歳くらいのときに、父親の仕事の関係で札幌に引っ越しました。そこから小中高までは、ほぼ札幌で生活してましたね。

 

学校は、小中高ともに普通の公立に通ったんですけど、子供の頃から興味のあるものっていうのが、創ることだったんです。例えばプラモデルとか、動くものとかですね。

学校の成績でも、副教科である美術とか音楽とか図工の成績がすごく良かったんです。

小学校、中学校は札幌市内の田舎だったんですけど、高校は結構都会のところに行って、そのまま日本の大学にも進むつもりでした。

でも、日本の大学に入れなかったんです。(笑)」

 

「!?!?」

 

B「得意な科目が、大学受験の科目と全く被らなかったわけです。美術とか図工みたいなものはないじゃないですか。

国語、数学、理科、社会といった教科で、かつマークシートのテストだったりしたので、『この塗り方結構かわいいんじゃないか』とかばっかり考えちゃってて。。(笑)

なので、日本の立命館とか青学とかも僕落ちちゃってるんですよ。もう全く日本の教育にアダプト(適応)できていない状況だったんですね。

 

それで、どうしようかなと思ってたんです。日本って大学にいけなかったら『The 敗者』みたいに扱われて、すごく居心地も悪かったので。

そこで、もともとアメリカ国籍があるということで、アメリカ行こうかなと考えるようになりました。日本にいづらかったので。(笑)

アメリカの大学は、受験がないとか、入学時に専攻を決めなくていいといったルールだということは知っていたので、行きやすいなと。そもそもその頃も何がしたいのかも分かっていませんでしたし、そこはすごくいいなと思いました。

もちろん芸術系の学校に進むことも考えましたが、そこまで行けるほどの実力がなかったし、何より幼少期から英才教育を受けていたわけでもなかったので、芸大とかは違うなと。」

 

「へえ〜、今のブランドンさんの立場を見てみると、そんなこと全く想像もできません。。。」

 

B「で、とりあえずアメリカに行ってから決めようということで、片道切符でサンフランシスコに行って、宿とかも現地の人に聞いて回って、見つけたりしてました。当時はスマホなどもなかったですしね。

サンフランシスコに決めた理由として、東海岸はもともと知っていたのですが、もっと日本に近くて暖かいところが良いということで、最初はロサンゼルスにしようと思っていたんです。

でも、父親からロサンゼルスは危なそうだからサンフランシスコにしたら、と言われ、何も知らない土地だったサンフランシスコに決めました。

 

その後アルバイトなどもちょこっとやったりして、サンフランシスコにカレッジにサクっと入ることになりました。立場的には、留学生ではなかったわけです。アメリカ国籍を持っていたので。

留学生だときちっとしたプロセスや手続きがあるんですけど、僕はただアメリカ人で普通に大学に行ったという感じだったので、それこそ現地の人と全く変わらなかったですね。(笑)

 

で、僕の場合興味のある分野が音楽や美術だったので、最初音楽が1番好きなのかなと思って、音楽の授業ばかり取っていたんです。

すごい楽しかったんですけど、それと同時に、音楽だけやって美術方面のことができなくなるのは寂しいなということで、そのとき『マルチメディア』という授業があったので、それを取ったんです。

どういうものだったかというと、音とか映像とかをあわせて、それをコンピューターで作品に仕上げるというものだったんです。

『これなら自分の好きな媒体すべて使えるな』ということで、これを契機に、webデザインなどのクラスも取り始めました。当時、第一次ドットコムバブルと言われるインターネットの時代で、webデザインなどにも興味があったので。

 

これなら自分のやりたいことが全てできるということもあり、そこでもう『これを仕事にしたい』という気持ちを持つようになりました。その瞬間から、webデザイナーとして仕事を受けられるように、履歴書とかを作成しました。

その時は『できるスキル』じゃなくて、デザインやプログラミングの『身に付けたいスキル』を履歴書に書いていたんです。そうすれば、仕事をしながら必死でそのスキルを習得できるので。(笑)

で、請けても手こずっていた仕事は学校の先生に手伝ってもらいながらやったりしていましたね。先生に気に入られるから成績も良くなるし、お金ももらえるので一石二鳥です。」

 

「なるほど。(笑)目から鱗なテクニックですね。(笑)」

 

B「で、そこからどんどん仕事も入ってくるようになって、そういった生活を学生時代にはしていました。

それで、学生だったんですけど、シリコンバレー周辺ではそのデザインスキルは非常に需要があったんです。当時はPayPalとかeBayができた時代で、時給も日本円で5000円とかもらえたんですよ。

 

卒業する頃には、すごい世の中になっていて、自分が身につけてきたスキルはもっともっと求められるようになるんだろうな、なんて考えていました。

で、大学の3年生になったら専攻を選べるようになるのですが、その頃『デザインというものをしっかりと学ばなければ、すぐ限界がくる』ということも分かっていたので、デザイン科というものに専攻を決めて、デザインの基礎や歴史、グラフィック、プロダクトデザインや3Dデザインなども勉強しました。

 

そして、『どれだけ華々しい生活が待っているのかな』と卒業間近で思っていたら、ドットコムバブルが弾けたわけですね。

アメリカって景気が悪くなると、求人がなくなるだけじゃなくて、既存の従業員もどんどんクビになっていくんです。だから、技術者が世の中に溢れることになって、新卒者になんて就職先は全くなくなるわけです。

で、このままだと失業者になってしまう、それはカッコ悪いぞということで、今のbtraxという会社を立ち上げるに至りました。失業者か起業家のどちらかであれば起業家の方が響きが良いので。」

 

「へえ〜、これだけの企業を創設されたのに、その動機は決して『絶対起業してやるぞ!』というような想いではなかったわけですね。」

 

B「そうですね、人生で『起業しよう!』と思ったことは1度もないですね。

ビジネスとかにも全く興味がなかったので、大学でもビジネス関係の授業は1つも取ってなかったですね。

じゃあなんで、会社を創ったかというと、『好きなことをやり続ける手段として、人の会社で働けないなら自分で会社を興すしかないと思った』と、そんな想いからですね。今で13年目になります。」

 

「なるほど。では、ブランドンさんの将来の夢はございますか?」

 

B「ありますね。

サンフランシスコにはゴールデンゲートブリッジっていう名所があるんですけど、あれって1937年に出来た橋で、今年丁度80周年を迎えるんです。その橋を設計した人はジョセフ・ストラウスっていう方なんですけど、もちろんその方は既にお亡くなりになっています。

でも、そのデザインが素晴らしくて彼の作品は今でも生き続けていて、あれだけ有名な場所もになっているわけです。

 

で、ものを作ることに関して、僕が1番素晴らしいと思うのは、自分が世の中からいなくなっても、それが優れていれば作ったものは世の中に存在し続けるということです。

そういったものを、創り出したいなとは常々思っていますね。それはモノかもしれないですし、会社かもしれないです。

 

スティーブジョブズとかも、『自分はすぐにでも死ぬかもしれない』と感じた時から、必死にものすごいスピードでいろいろやり始めたという話があるのですが、彼とかもそういった節目から、本当に世の中に存在し続けるプロダクトを創ろうと動き出したのではないかと、僕はそう考えていたりもするんです。

それと同じで、自分の会社を通じて、世の中に長い間存在し続けるものを創り出したいと思ってますね。」

 

「ありがとうございます。

では、これまでにブランドンさんが経験された最も大きな苦難はなんでしょうか?」

 

B「そうですね、1つか2つくらいしかないかなと思います。

まず苦難って、その状況自体がものすごくひどかったとしても、自分自身がそれに対してどのくらいタフにいれるかによって、感じ方って変わると思うんです。

 

それを踏まえて僕が1番当時苦難に感じたのは、会社を始めて2年目くらいの頃ですかね。

その頃はまだ経営初心者のペーペーだったので、精神的に結構辛かったんです。それが何に対してかというと、会社がうまく軌道に乗り始めたなというタイミングで、一緒にやっていたメンバーが同時期に全員やめたということです。

それは当時の自分にはきつかったですね。

 

どう乗り越えたかというと、当時経営の勉強もしている中で、ある言葉に出会ったんです。ナポレオンヒルの『思考は現実化する』の中にある、『勝者は諦めない』という言葉です。

自分は知識も経験も学歴もないし、全然優秀じゃないけど、続けてさえいれば、失敗したことにはならないんだなと、そういう考え方を自分の信念にもしていたので、その信念のおかげでそういった状況にもなんとか耐えることができました。

『ここでやめたら、世の中で言われる失敗というものになってしまう』と考えたわけです。

 

とはいえやっぱり辛かったですね。当時は『会社=自分』という風に考えていたので、一緒に働いていた仲間が全員辞めたということは、その人たち全員に自分という存在を否定されたといっても過言ではないと感じていたので。(笑)」

 

「なるほど。。。

やっぱりその言葉がブランドンさんの信念なんですかね?」

 

B「そうですね。その言葉は何をするにも必ず自分の中で持っている信念ですね。」

 

「ではまた違った質問で、今ブランドンさんが感じている『日本のビジネス界の大きな問題』はなんでしょうか?」

 

B「なるほど。いろいろありますね。。。

 

まず、1つ気づいたのは、日本における問題って、日本にいると気付きにくいんです。日本の外から日本を見てみると、それがすごくクリアに見えるようにはなるんですけどね。

だから、僕の立場からはかなりその問題が見えやすくなっていると思っていて、その立場から何が問題かと言いますと、『グローバル規模で世界に影響を与えられるような会社やサービスやプロダクトが出にくくなってきている』ということですね。

優れた自動車とかウォークマンを生み出していた当時は、本当にグローバル規模で人々の生活を変えていっていたんです。

そういったものが生まれにくくなっていますね。それが大きな問題の1つだと考えています。現在でも世界で愛されている日本の製品の多くが20世紀にできた会社が開発したものばかりだと感じます。

 

じゃあ何が原因かというと、その原因はいくつもあると思うのですが、まず1つあげるのであれば、いきなりグローバルで勝負するよりも国内だけできっちり利益を出す方を優先してしまっている事です。国内に方が確実ですからね。

まずは国内だけの戦略を選んでしまうということですね。

もちろんグローバルでいきなり最初から勝負する企業もいるのですが、まだまだそういった企業はマイノリティなんです。特にスタートアップだと数えるくらいしか無いと思います。

だから、グローバルスケールで最初から勝負をかけられる企業がもっと出てこないと、日本という国も、日本人もそのプレゼンスが下がってくると思いますね。」

 

「なるほどなあ。。。」

 

B「で、考えられる解決方法はというと、プロダクトや戦略の前に人や組織をグローバルに変革させる必要があると考えています。

これまでは日本で作ったものに海外向けのマーケティング施策を施せば売れると考えられていましたが、今の時代は会社自体やその中の組織や人がグローバルな感覚を身につけて、イノベーションを生み出す必要があります。

 

うちの会社も最初は見た目を中心としたデザインサービス だけを提供していましたが、それだけでは日本企業がグローバルに活躍することが難しいということに気づき、今ではクライアント企業の経営陣にサンフランシスコに来てもらって一定期間ワークショップやフィールドワークなどの”合宿”を通じてグローバルな視点や、サンフランシスコで生み出されているイノベーションとその手法を身につけていただいています。

そういった組織や文化をつくるところから作っていくしかないと思いますね。それもあってうちの会社では、大きな意味でビジネスに貢献するデザインサービスの提供を追求しています。」

 

「なるほど、やっぱり最後は『教育』に行き着くと。。。」

 

B「そうですね、僕も日本とアメリカで教育を受けてきたのでわかるのですが、教えていることは対して変わらないんです。何が違うかというと、『教え方』です。

アウトプットの仕方や、採点方法だったりが、日本とアメリカとでは、言ってしまえば180度違うわけです。

日本はマークシートに代表されるような、たった1つの答えを見つけるという教え方をしています。

アメリカの場合は、答えがないのが普通なんです。その答えを自分なりに考えるというプロセスを教えられます。テストや宿題でも、パソコンや電卓など、使えるものは全部使っていいんです。

実際に、ビジネスの現場でも、使えるものは全部使うわけです。そのやり方に直結するわけですね。

 

そして、時代的にも、『答えのないものを創り出す』というクリエイティヴさは重宝されるようになってきています。

日本的教育で育った人は、グローバル規模でいえばあまり活躍できないと思うんです。『答えがないものを探す時代』になっているのに、答えを探し続けているからです。どうやっていいかわからなくなるわけです。

 

そういうわけで、中学生くらいから、日本の教育は変えていくべきだと思います。先生が絶対正しいなんてことはないわけですから。

アメリカにいけば、先生は教えてくれなくて、『ファシリテーター』という役割を担っているんです。つまりディスカッションの場を作ったりする役目です。そして、議論などは生徒同士で行って、自分たちの考えを研ぎ澄ましていくわけです。

 

もちろん全部それに変えろというわけではありませんが、そういった教育のオプションを用意しておくべきだと思いますね。

あとは僕自身もそうだったように、クリエイティヴな人や、人とは違った才能を持った人がもっと評価される仕組みを用意しないと、そういった人を引き上げることができなくなってしまいます。これは大きな機会損失でもあります。

そういった人たちが世界的に活躍できる場を用意してあげてほしいなと思います。」

 

「なるほど、ありがとうございます。

では、次の質問で、今もし高校卒業時に戻れるとしたら、どんな生き方をされますか?」

 

B「そうですね。。。

僕は、大学受験に失敗したのはすごくよかったなと今では思うんです。

 

そういった気持ちを踏まえて、もし高校卒業時に戻るとしたら、『無理に受験しようとしない』という選択肢を選ぶと思います。

ある程度後悔していることとして、『ムダに好きでもない勉強を時間をかけてやってしまった』ということがあります。

日本の大学にも行けなかったのに、興味がない事柄に対して暗記をメインとしたムダな勉強を長い時間をかけてやってしまったと。

それだったら、もっと視野を広げるために、いろんな人に会ったり、学校の勉強なんてせずに課外活動に励んだり、もっともっと自由に行動すればよかったなと思うんです。

もちろん日本の大学には進まないでしょうし、もう一度戻ったとしてもまたアメリカに来ると思いますね。

 

そして、これは少し残酷な話ですが、どんなに東大みたいな優秀な大学を出たからといって、英語が喋れなければ、英語喋れるヤツには絶対敵わないんです。

英語しゃべれないっていう時点で、めちゃくちゃできることが限られてしまうんです。日本にいたらあまり感じないかもしれませんが、グローバルな視点で見てみると、その制限の大きさがよくわかると思います。

どんなに頭がよくても、英語が喋れなかったら『賢い動物』なわけです。(元Google Japan社長の村上さんのお話でもありましたね!

 

だから、変に高校3年間受験勉強するんだったら、その3年間を英語の習得に費やした方がよっぽど価値があると思います。

極端にいえば、高校卒業後単身でアメリカに来て、よくわからないけどストリートで英語を学んで友達もつくったという人間がいたとすれば、グローバル規模で考えれば、その人の方が英語ができない東大生よりも圧倒的に市場価値が高いわけです。

 

だから、若い人たちに言いたいのは、『周りの意見に騙されない方がいい』ということです。『偏差値の高い大学にいけば出世できる』なんて、何の根拠もないですからね。周りの大人たちが嘘言ってるだけですから。(笑)

英語ができるようになる環境に身を置いて、英語で勉強や仕事をすることが大事です。

そもそも英語ができないと、海外では仕事を得るための面接すら受けられないので。。。どんなに頭が悪くても、英語ができれば面接までは進めます。(笑)そういうことです。

これは何も偉そうにいっているのではなく、今世界で起きている残酷な現実なんです。」

 

「筆者も、大学在学中にトリリンガルを目指して努力して、卒業後はシンガポール、イスラエル、南アフリカのいずれかで仕事を創ろうと目論んでいます。(笑)

では、今ブランドンさんが『この企業イケてるな』と思う企業はどこですか?」

 

B「そうですね、そもそも僕は性格的に人の会社で働くことが合ってないのであれなのですが。。(笑)ただ、イケてると思う企業・起業家はいますね。

どこかというと、TESLAセールスフォースです。

結局、そこのファウンダー(創業者)が誰で、どんなことをやっているかということに、企業の魅力って集約すると思うんです。

TESLAはかの有名なイーロンマスクが創業者で、一緒に働いたらきっと面白いと思います。彼の思考は合理的でありながら革命的なので。

セールスフォースは、ものすごいスピードでものすごい量のお金を稼いで、ものすごい社会貢献をしているんです。その一流の仕事を経験できるのは、自分の人生にプラスに働くと思いますね。

 

で、GoogleとかFacebookをあげなかったのは、自分がエンジニアではないからです。ああいった会社は、『エンジニアオリエンテッド』な会社なので、自分がエンジニアであれば楽しく働けるとおもいますが、自分はあくまでデザイナーなので。

セールスフォースはUX(ユーザーエクスペリエンス)を追求しているし、TESLAもプロダクトやエクスペリエンスデザインという仕事も重視されているので、いいかなと。」

 

「なるほどなあ。ありがとうございます。

では、今の日本の大学生に対して何か問題は感じられますか?」

 

B「いや、僕は日本人大学生は優秀だと感じています。仕事を通じて、日本人のインターン生ともたくさん関わっていますが、問題点なんて全然感じませんね。

彼らは非常に優秀だし、行動力もあるし、個々に独特な能力があると感じています。

日本の大学には問題を感じていますが、日本人大学生には全く問題を感じません。もちろん、アメリカに出てくるような学生しか、『日本人大学生』とはお会いしないので、そこでフィルタリングされているのかもしれませんが。

 

ただ、彼らを取り巻く環境を、少し心配しています。

彼らは、僕からみると、自分で会社をやってもいいし、新しい会社でチャレンジングな働き方をしてもいいし、そういった選択をすると面白い人生になると思うのですが、最終的には無難な日本の大企業とかに行っちゃうわけです。

いわゆる日本の就職人気ランキングベスト10みたいな企業ですね。そこで『どうしてそこにいっちゃんだろう?』と思って、実際にそういった企業に就職した人たちに聞いてみると、『せっかく東大や慶応にいかせてもらったのに、いきなりベンチャーにいくと親に申し訳ないので。。』とか『周りが基本、就職するなら大手でしょみたいになってる』と答えるわけです。

そういった目に見えないプレッシャーに巻き込まれているんです。そのプレッシャー、環境というのは、かわいそうだなと思いますね。」

 

「なるほど。

では、その大企業に行くという選択をせずに、本当に自分のしたいこと、挑戦したいことをするという選択をするためには、どんな解決策がありますかね?」

 

B「んー、そもそも、そういった人たちって、その人気企業の『本当の部分』をみることができないわけです。いくらOB/OG訪問しても、会社の内部って分からないじゃないですか。つまり、幻想の憧れを抱いていることが多いんです。

 

だから、極端にいえば、強烈に働きたいと思える会社がないうちは、無理して就職しなくていいと思います。(笑)

それまではインターンするなり、人と会うなりして、そういった会社や働き方を見つける努力をした方が良いと思います。」

 

「なるほどなあ。

では、最後に読者にメッセージをお願いします。」

 

B「僕はずっとサンフランシスコで生活していて、1年の90%くらいをここで過ごしています。この街が大好きなんです。

で、なんでそんなに好きかというと、この場所では、どんな考え方でもどんな生き方でもどんな人間であっても、自分自身のこだわりを持っている人こそ評価してくれるところなんです。

 

これ逆にいうと、みんなと同じとか、普通な人っていうのは全然評価されないんです。

日本は普通だとかみんなと同じ人が評価されるし、居心地が良いじゃないですか。だからサンフランシスコと日本は文化が真逆なんです。

 

個性が強い人っていうのは、日本だとすごく違和感を感じていて生きづらいと思うんですけど、サンフランシスコだとそれがものすごく評価されるので、そういった人が実際に来てみると良い意味ですごくビックリするんです。簡単に言ってしまえば『変であればあるほど良い』。(笑)

何が言いたいかというと、皆さんが今生活している周りの環境の習慣や価値観が、必ずしも世界すべての価値観や習慣ではないということです。

必ず『自分にとって居心地が良い場所』というのはあるはずなんです。だから、無理して自分を抑えてまで、今の環境に留まり続ける必要はないんじゃないかなと思います。

 

僕自身もサンフランシスコに初めて来た時、すっかり考え方や価値観も変わってしまいましたしね。

というより、日本の考え方が超マイノリティな考え方になってきているのかもしれませんね。サンフランシスコなどの価値観や考え方が、グローバルで見れば一般的で、日本の風潮や文化が超マイノリティである、みたいな(笑)

それに気づかないと、将来かなり苦労することにもなるのかなと思います。」

 

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