【インタビュー】20代半ばで金融業界のギネス記録を打ち立てた人間がいる。

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今回インタビューさせていただいたのは、齢26にして、金融という分野で世界的なご活躍をされているプルデンシャル保険の井上様です。

 

 

営業成績ギネス記録樹立、最年少での全国1位のリターン率など、輝かしい結果を残されてきた方で、いかに自分が小さな世界で生きてきたかを思い知らされました。

『自分はデキる人間だ!』と少しでも思っている方は、ぜひこの記事を読んでいただき、より高みを目指す姿勢を手に入れていただきたいと思います。

(井:井上様、筆:筆者)

 

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「それでは、これまでのご経歴の紹介からお願いします。」

 

「そうですね、まず僕の両親は、どちらも経営者という仕事をしており、そういった家庭で生まれました。父は建築関係の企業、母が日本料亭を6店舗くらい経営しているような家庭でした。

幼少期は、大阪生まれのごくごく一般的な生き方をしていました。特に勉強もせずに、学校が終わったらランドセルを放り投げて野球をしにいく、そんな子供でしたね。

ただ、スポーツとしては野球や水泳をやっていて、どちらも全国大会に行くようなレベルでやっていました。運動の方が勉強よりもうまくできていたという風に思います。

 

小学校の高学年くらいから、珠算の段をとったり、習い事を始めたりしましたね。ただ、特にバリバリの習い事をしていたかというとそうでもありませんでした。本はよく読んでいました。

で、中学校に入って、硬式の野球チームにキャプテンとして在籍していたのですが、その部を途中で抜けることになりました。その時に、『すべてが中途半端な自分』に出会ったわけです。

そこが今の原点になっていたりしますね。『どの点取っても中途半端だ』という劣等感のようなものが、すべての原動力になっていたんだなと。

 

そして、僕が中学校3年生になった頃、父が病気で倒れたんです。それまでは家庭も比較的裕福だったのですが、父が倒れた時に『自営業の家庭って、ちょっとつまづくとこれだけ生活の質が落ちるのか』と痛感したんです。

経営者とか自営業主に憧れみたいなものを抱いていた時期でもあったのですが、その経験をした後からは『安定なんてないんだな』ということに気づきました。

母も父の看病をする時間を取り始めると、母も自営業だったので、そちらの収入も減ってくるわけです。そして次に得られた教訓が『人間が体を使って稼ぐのは大変なんだ』ということでした。

そこで自分の将来、特に自分の頭で稼げる仕事ってなんだろうと考えてみると、行き着いたのが、頭脳を使った稼ぎ方の究極である『投資』だったんです。そこに行き着いたのが16歳の頃でしたね。」

 

「16歳で投資を知ったと。。。」

 

「知ったというよりかは、消去法で投資を学んでいったという時期ですね。

高校は、父の看病などもありあまり満足に勉強できなかったので、偏差値的にはそんなにレベルの高くない公立の高校に通うことになりました。

そのあたりからが、自分の人生の底辺のような時期でしたね。家庭にヒビが入ってしまい、毎日家族が喧嘩するような状況になってしまったんです。

 

少し話を逸らすと、今も『ライフプランナー』というお仕事をしながらたくさんの家庭を見るのですが、家族内で誰かが病気になると、2つの状況に分かれるんです。

家族がより強く一致団結するか、家族が分裂するか、です。

幼い子供がいれば前者になることが多いのですが、そうでない場合は後者の状況になりやすいように思います。僕はそっちでしたね。

で、そこからあまり家にも居たくなくなって、よく友達の家に遊びに行ったりしてました。でも、そういった辛い状況だからこそ、『こんな風になってはいけない』と、学業と投資の勉強は継続的にやっていました。

 

とはいえ資金がなかったので、勉強しても投資が始められないという状況でした。じゃあなんとか稼がないといういけないというときに、父の容態が悪化したんです。もう早期リタイアするということで、療養に努めることになりました。

そこでまた、療養費もかかるということで、『資本主義社会において、お金を持つことは最優先事項だ』と認識し始める契機となりました。

その後、僕は国立の大学に進もうと決めました。父も母も自営業で学歴もなかったのですが、そういうバックグラウンドを持っているからこそ、『学歴は必要だ』と思うようになったのです。」

 

「なるほど。。。その家庭環境が、ご自身の進む方向決めに大きく寄与したと。」

 

「そうですね。その背景があったからこそ、これまでの成果も残せてこれたのだと思いますね。それがまさに原体験になっています。

そして、当時あまり勉強できなかった自分が、大阪大学の経済学部に現役で合格できたというのは、大きなハードルを越えたということで、自分の中で成功体験となりました。

ただ、現役で受かった大阪大学には行かなかったんです。」

 

「え!?」

 

「そうなんです。なぜ辞めたかというと、家庭がそんな状態なので、奨学金を借りようとしたんです。

すると、借りる為には連帯保証人が必要だと。私の父はもう引退していて、母もほとんど収入が無い状態だったので、どちらもサインできなかったんです。

そこで、有利子ローンもあったのですが、その頃は知識が無く『利子は怖いな』という思いがあって、そこにも申し込めなかったんです。そして結局1年浪人することを決めて、大学のランクも下げて、大阪教育大学というところに行くことにしました。

 

そこにした理由は、そこは教員を育成する大学で、教育大学って学生にいろんな授業を受けて欲しいということで、必修授業がどの時間帯でも選べたんです。するとどういうことができるようになるかというと、昼間は働いて、夕方から夜間にかけて授業を受けるという選択をすることができるようになるんです。

そこで僕は19歳で最年少で大阪市教育委員会(公務員試験の1つ)に合格して、全国1人の枠で教員になることができました。それからは昼間に工業高校で教師として働き、夕方から夜間に学生として勉強に励むという生活になりました。」

 

「まさに2足のわらじ状態だったわけですね。」

 

「そうですね。19歳の頃から年収400万円くらいあったので、大学の学費を払って、留学資金を貯めて、投資用の原資もつくっていました。

で、その生活を3年間続け、退職後の1年間で、ニューヨーク、ロンドン、スイス、フィンランド、スウェーデンの計5カ国に留学しました。フィンランドとスウェーデンは、『教育者選抜』と呼ばれる、教育のプロフェッショナルを育てるプログラムの参加者として選出していただいたので、そのプログラムに参加するために滞在していました。向こうでは、中学校の物理を英語で教えていました。研究課題は『表面張力』というテーマで研究していました。

他の3カ国は、世界的な金融ビジネスの都市だということで、アメリカの大学とイギリスのビジネススクールで勉強し、スイスはプライベートバンキングとして世界トップなので、その分野の勉強をするために留学しました。

そこでニューヨークのモルガンスタンレーのインターンに行き、結局そこが就職する会社になりました。

この経験だけみると、どこからお金が出てくるんだと思われそうですが、留学期間で投資に挑戦していたのです。結果的には、100万円を元手に数千%のリターンを出すことができたのです。」

 

「・・・・(筆者の頭がついていきませんでした。)」

 

「帰国後は、すでに4年生の期間が終わっていましたが、そこから外資系コンサルティング会社、投資銀行、商社などを中心に就活をし、26社受けて25社から内定をいただきました。

そして最終的にはアメリカのモルガンスタンレーという会社で働くことになりました。

また、就活が始まってからは、就活生をしつつ、就活団体の理事も務めていました。その団体では、関東関西の優秀な学生100名程度を有名企業や難関企業に内定させることができました。

 

そして、自分が就職するアメリカの会社は9月入社なので、大学を卒業する前からアメリカに行き、仕事を始めました。大学の卒業期間で日本に一時帰国し、無事大阪教育大学も卒業しました。

その後、ロンドンで働くことになり、その次はスイスでプライベートバンカーとして勤務しましたね。その1年後、日本に帰ってきました。

それはモルガンスタンレーの提携会社である三菱東京フィナシャルグループへの出向という形だったのですが、日本では初めての就職ということだったので、実質そこが新卒扱いになりました。そこで全国での営業成績1位という結果も残すことができました。

 

そして、プルデンシャルからヘッドハンティングされ、現在ライフプランナーとして働いています。

お客様の層は富裕層・士業・ドクター・自営業者・経営者・企業勤務者で、資産形成のアドバイスやオーダーメイドのプランニングをしたりするお仕事です。大企業の創業者一族の資産管理なども任せていただいています。

 

その大きな成果としては主に2つあります。

1つ目は、2016年4月にギネス記録を樹立しました。内容は、月間平均3件という業界の中で、89件という記録を立てたことです。

この記録で1番自分が誇れる点は、飛び込み営業を一切せずに、お客様がお客様を呼んでくれる流れによって樹立した記録であることです。そこの根底には、お客様から絶大な信頼をいただけたという理由があります。

2つ目は、2016年12月にMDRT(Million Dollar Round Table)という会員に支社最年少かつ最速でなることができました。

MDRTは、世界の金融で上位3%~5%と言われる卓越した人物だけで構成される社団法人です。長年やってこられた優秀な方は入ることが多いですが、自身は8ヶ月で入会することができました。」

 

「ひえ〜、もうご経歴が輝かしすぎて。。。

では、井上様の将来の夢ってございますか?」

 

「んー、夢はいくつもありますが、夢について僕なりの考え方がありまして。

昔はどこかの企業の役員やCEOになるという夢を持っていたのですが、そういうのって、その当時の自分が描いているわけです。つまり、その時の自分のレベルで描いた夢は、そのレベルだということです。

自分が成長したら、夢を再度描いて修正する作業が必要なんです。描けるレベルが変わっているので。

 

まさか自分が今のような仕事をしているとは、僕が小中学校にいた頃には描けていなかったし、それと同じで、今は描けていない夢がもう少ししたら描けるようになると思うんです。

なので、今でもいくつも夢はありますが、それらも1年後2年後には変化しているのだと思います。」

 

「それはすごく分かります。経験が少なければ、想像できる範囲も狭まりますもんね。

では、これまで井上様がご経験された1番の苦難は何でしょうか?」

 

「やっぱり16歳の時じゃないかな。

その頃は勉強したかったけど、父が倒れて家庭もうまくいってなくて、『勉強したい』とは言えなかったわけです。

ピリピリした家庭の中で、反抗的な態度で逆に勉強しなかったり、自分自身で負のスパイラルを作り上げてしまっていたんです。

それが1番苦しかったですね。経済力も知識も何もかもなかったので、真の弱者だったので、流れに逆らえなかったなと。」

 

「なるほど。。。

では、もし井上様が今高校卒業時点に戻れるとしたら、どのような生き方をしますか?」

 

「そうだなあ、たくさん思い浮かびますね。(笑)

1つ選ぶとしたら、徹底的に高学歴を手に入れるのかなーとも思うのですが、それも分かりませんね。高学歴集団が集まる外資系金融会社で働いた経験から、必ずしも学歴の差が社会での価値の差に比例しないということを知ったので。

もちろんある程度は比例すると思いますし、学歴があるに越したことはありません。でもそれが全てではないんです。そういったことを踏まえると、高校卒業後選ぶ生き方は、『大学に通いながら起業する』ですかね。やる事業はなんだっていいです。とにかくビジネスを実際に自分の手で動かしてみるというのが重要だと思っているので。

 

ただ、『大学に行かずに起業』という道は選ばないですね。それは学歴があるに越したことはない、ということに気づいているからです。

そして、『起業なんてやらなくても裕福に生きていける人間が、あえて起業する』その行動に、成功の秘訣があると考えているからです。

『このまま働いてても給料伸びないし、出世も見込めないので、起業して経営者側に回る』という考え方ではなく、『自身の能力もあり、普通に就職活動すれば大企業に入って出世し、高給取りになれる道筋が見えているけど、それでも起業しよう』というリスクテイカーが、僕にはすごく魅力的に映るんです。」

 

「なるほどなあ。

では、井上様がこれまで大切にされてきた価値観や信念みたいなものはございますか?」

 

「それもめちゃくちゃありますね。(笑)

3つ挙げるとしたら、1つ目は『積み重ねること』です。

小さいことの積み重ねによって、大きな成果を得られるんです。紙切れのような小さなものでもいいんです。

この例えはよく出すのですが、1枚の紙切れなら、簡単に破けてしまいます。でもそれが100枚積み重なったらどうでしょうか?人間の手でそれを一気に破るのは難しいです。ではそれが1000枚積み重なったら?

そんな風に、どんな小さなものでも積み重ねれば、大きく頑丈なものに変わるんです。こういうプロセスが、大きな成果を残すために必要なたった1つの手段なのかなと思います。

 

2つ目は、『結果は後からついてこない』です。」

 

「あ、ついて『こない』なんですね!」

 

「『結果は後からついてくる』なんて言う社会人は多くいますが、その中で結果を出している人を僕は見たことがありません。

その言葉を出した瞬間に、『今結果を出すための努力を先延ばしにした、そしてその事実を自分の中で美化し、結果的にそういった言葉が出てきた』そういうことだと僕は思っています。

もちろん、その言葉を発して結果を実際に出す方もいらっしゃいますが、そういう方に会ってみると、その実績に対して言葉に深さと重みがないように感じます。つまるところ、それは一時的な結果に過ぎないと思います。

だから、結果を出すためには、困難や苦難に真っ向から挑んでいかなければならないですし、そうでなければ結果はでません。そう強く思いますね。」

 

「なるほどなあ。。。まちがいないですね。」

 

「そして最後は『挑戦すること』ですね。

オックスフォード大学のある研究で、超一流大学を出た500名くらいにしたアンケートを基にした研究があるんです。対象となった方々は、世界的な名門大学を卒業し、プライベートでもビジネスでも、人生を豊かに生きるであろうと思われていた人たちでした。

今はもう老後を迎えている彼らに『人生で後悔していることはなんですか?』と問うてみると、その86%の方が、『挑戦しなかったこと』と答えたそうなんです。

ビジネスでも恋愛でもなんでもいいのですが、『あの時こうしていればよかったな』という後悔をそれだけの人が抱えていたということです。その理由は、人間はそういった場面で、守りに入ってしまう、つまりその現状に満足してしまう生き物だからです。

 

結局、若い頃には挑戦しなくても何も感じなかったのに、歳を経るごとに『なんであの時・・・』と後悔するんです、人間っていう生き物は(笑)

死ぬ間際なんてまさにそうだと思います。もし明日死ぬとなったら、どう思いますか?(笑)」

 

「多分、後悔しまくると思います。。。(笑)

では、最後に読者に向けてメッセージをお願いします。」

 

「若手ビジネスパーソンに対して言えば、『ビジネスの本質を見極めましょう』ということです。『プライベートもビジネスもどちらも充実させたい』という想いがあるのであれば、自分が関わるビジネスを選ばないといけません。

そもそも自由度が低いビジネスでは満足度が上がりにくいですし、マージンが少ないビジネスをやっても、ボーナスや年収はなかなかあがりません。

そうではなく、自由度が高かったり、自分の意見が通りやすい環境の中で出来るビジネスは何なのかを知り、そのうえで戦略を立てて行動していかなければなりません。

 

そのために最も重要なのは、『経営者目線を持つこと』です。その目線は誰でも持つことができます。社長のように働けばいいだけです。

そうすれば、ビジネスの本質を見れるようになり、自身のキャリアステージも必然的に上がってきます。

先ほど言ったような信念も参考にしていただければ幸いです。」

 

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*井上様 オススメ書籍

『大学の3,4年生が読むとしたら』ということで質問させていただくと、以下の本をあげていただきました。

『東大生のフェルミ推定』に書かれている思考方法を、社会に出る前に身につけているかどうかで、その後の生き方が全く違ってくるそうです。

 

『スティーブジョブズ』関連の本では、それだけ人間として突出した人の経験や学び方を知っておくというのは、これからの自分の枠を広げるのに多いに役立つそうです。

 

『マッキンゼー』では、この資本主義社会の中で、誰がどのように世界を動かしていて、そっち側の人間になるエッセンスを教えてくれる本だそうです。

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