【インタビュー】教養は人間を形創る。

Posted by

今回インタビューさせていただいたのは、パナソニックでご勤務されている折田様です!

 

 

パナソニックで働く社員さんは2人目のインタビューですね。(もうお一方はこちら。)

お話を聞いていて、つくづくパナソニックさんは革新的な文化を取り入れようとしているのだなと感じました。

やはり日本という国は大企業によって支えられている部分が多いと思うので、これからの日本そして大企業の動きに注目です!

(折:折田様、筆:筆者)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それでは、早速なのですが、折田さんはなぜパナソニックで働こうと思われたのですか?」

 

「入社の動機はすごく単純です。関西生まれなので、関西の企業で働きたいなと思ったからという、ベタな理由からです。(笑)

もともと大学は工学部で電機系を専攻していたので、そこはもう何も考えずに『電機業界に勤めよう』と当たり前のように考えていましたね。

大学で電機系を専攻したのも、子供の頃から電子工作が好きだったとかそういうことではなく。当時はやはり電化製品などが盛り上がりを見せていたので何となく工学部に入りましたね。

 

パナソニックに入った当時は、自分がそれまでやっていた研究を続けたいという気持ちがあって、それができるところは当時の松下電機工業の電子総合研究所という所があって、そこなら自分のやりたいことができると思っていました。

わりかしそこは独立性も高い所だったんです。まあそれによって他の部署と競合しちゃったりしたこともあったのですが。(笑)

で、入社当時はそこの部長の方が『入ったら好きなとこいけるよ』みたいに言ってくれていたので入りました。

当時僕がやりたかったのは、簡単に言えばLED関連だったのですが、配属されたのは半導体レーザーを研究開発をする部署でした。まあ同じ光物だし、ということでやっていましたね。」

 

「なるほど。今で何年目になるんですか?」

 

「今年の4月でちょうど20年間の勤務になりますね。」

 

「すごい!」

 

「でも、本業である半導体レーザーの仕事が忙しく、また面白くもあったので、当時自分がやりたかったLEDや有機分野の研究はできなかったんです。」

 

「なるほど。では、これまでのお仕事の中で、1番面白かった研究ってなんでしょうか?」

 

「そうですね、自分の中で論文研究で博士号を取得できたというのは、1つすごくよかったなと思う瞬間でしたね。」

 

「すごい!やっぱり研究というお仕事は長い時間をかけてやるものなのでしょうか?」

 

「そうですね、基本的には1年とか数年という単位でやっていきます。

なかなか当初計画したようなスピードで進めるということも難しく、時間はかかりますね。」

 

「なるほど。で、そのあとワンダーラボでも何か活動をされていると。(ワンダーラボの紹介記事はこちら。)」

 

「そうですね、何か活動しているというよりかは、ワンダーラボができてちょっとしてから呼ばれた、という感じですかね。

2015年の春くらいからワンダーラボの構想が始まって、2015年の秋くらいから実際に建てられ始めたんです。そこから参加しましたね。」

 

「なるほど。やはりワンダーラボさんでは『ベンチャー企業のためのエコシステム』というものを創り上げようとしているのでしょうか?」

 

「そうですね、当然そういったこともやりたいなと思って設けてはいるのですが、そう簡単なことでもないんですね。

あくまでワンダーラボって『場所』なわけです。それがあれば優秀な人間がどんどん生まれるかと言われれば、答えはNOなんです。

どっちかというと、既に優秀な人がより働きやすくなる、という表現の方が適切かもしれません。

 

SONYさんはその点すごく上手いと思うんです。SAPと呼ばれる、内部でアイデアを出して、それを実際に製品にするまで後押しするという制度はものすごく有意義なものだと思います。

そういったソフト的な面をもっともっと整えていかなければならないということで、ウチでも今年の4月からまさにソフト的な面も強化していきます。」

 

「なるほど。

では、折田さんの将来の夢ってございますか?」

 

「今の夢は、ワンダーラボを起点に何か具体的な製品を世の中に出す、ということですかね。

もしくは何か新しい事業ができて、その中で自分もプレイヤーとして働ければいいなと思いますね。」

 

「ありがとうございます。これまでのご経験の中で、ものすごく苦難に感じた経験はございますか?」

 

「研究開発をしていた時は、技術の壁がものすごく高かったり、期限もあったりして、『しんどいなあ』と感じることは多々ありましたね。

がんばったらできる、というわけでもなくて、研究者の人というのはそういう状況を楽しめないとかなり辛く感じてしまうんです。(笑)

私はその状況を楽しめるタイプではなかったんです。(笑)やはりその状態になった時は辛さをものすごく感じましたね。

でも、そんな時でも必死に取り組んでいれば、周りの同僚や家族が助けてくれました。それはそれでとても良い経験でしたね。」

 

「では、少し違った質問で、もし折田さんが今大学卒業時点に戻れるとしたら、ファーストキャリアはどこに置かれますか?」

 

「そうですね、今だったらSONYさんにいくかもしれないですね。(笑)」

 

「アハハ、まさにSONYさんの研究者を後押しする制度に惹かれるわけですね。」

 

「そうですね、大きな会社でその働き方を学びつつ、SAPみたいなプログラムに応募して、自分が持っている技術やアイデアを使って、世の中に製品を出していきたいなと思うからですね。

もちろんまさにそれをウチでもやろうとしているわけですが。(笑)」

 

「場所はもうあるので、きっとそれが組み合わされば、ものすごい好影響が出てきますよね。」

 

「そうですね、パナソニックにも優秀な方がたくさんいるので、それさえできればもっともっと面白いことが出来るようになると思います。」

 

「間違いないですね。

では、折田さんが大事にされてきた価値観や軸っていうものはございますか?」

 

「私自身は、これまでブレまくってきて、芯があるような人間ではないんです。(笑)

わりかしその時々の流れに乗って生きてきたように思いますね。

 

でも『自分がこれやりたいな』と思ったことは、人に話して実際に動いてきたので、ある意味幸せに働けてきましたね。

そういうことをやっていると、周りも見てくれているもので、『折田くん、こんなことやってみない?』なんて誘われたりもするんです。ワンダーラボへの参画や、大学の客員研究員みたいなことをやらせてもらえているのも、そういったところからですね。

本当にブレまくりなんですけど、自分のやりたいことは意識して外に出してきたので、いろいろやりたいことをたくさん出来てきた人生です。」

 

「なるほど。発信することは本当に重要ですよね!

では、今日本の学生に対して何か問題を感じていたりされますか?」

 

「そうですね、やはり『自尊意識が低いこと』ですかね。

これは日本の外に出ればよく言われることなのですが、学生までは自分を信じることができる人があまりいなくて、社会人になってから徐々に自信が持てるようになってくるんです。

だから、大学生の期間っていろんなことに悩んだりして苦しい期間だと思います。それまでの教育でも、躾的な意味でそうなるであろう教育を受けてきたはずなので。『周りと合わせなさい』というようなことですね。

 

でも、社会人になると『もっと自分を出しなさい』とか言われるわけです。そこで初めてギャップに気づいて、対応していかなければならないんです。

それだったら、今の時期から自分のやりたいことをどんどんやっていけばいいと思います。

ガンガンに突き進むのもありですが、何か小さなことでもいいので、『自分がやりたいこと』を1つずつやっていくだけでもいいんです。

『これを食べたい』っていうものがあれば、それを食べることから始めればいいと思います。それを積み重ねていけば、きっと面白いことができている状態になると思います。

厚切りジェイソンさんもよく言ってますよね。(笑)

 

自分のやりたいことをやると、『わがままだ』と言われたりもすると思うのですが、やってみればいいと思います。

その中で仲間も見つけて、どんどん巻き込んで、巻き込まれて、やりたいことをできるようになれば、とっても楽しい人生になると思いますよ。

あとは、『死ぬほど勉強する必要がある』ということです、シリコンバレーのスタンフォード大学なんかに行くと、そこにいる学生は1分1秒を惜しむレベルと毎日勉強しているわけです。

そして、『若いうちに頭に入れておかないといけない知識』というものが存在するんです。

そういった違いから、日本人とアメリカ人では、一般的に知識レベルが桁違いだと感じます。教養面の知識ですね。

 

だから、若いうちは古典なども積極的に学んでいくべきだと思います。

日本の大学であれば、そんなに必死にならなくても卒業はできると思います。その残りの時間を他の勉強に当てるという行動は非常に重要だと思いますね。

偉そうに言っていますが、私自身はあまり学生時代に勉強しなかったので、後悔していますよ(笑)」

 

「たしかに。でもそのギャップに気付けないとなかなか勉強のモチベーションもあがらないですよね。『あ、自分やばいんだ』みたいな。」

 

「そうですね。日本にいる段階では、そこは非常に見えにくい、ブラックボックス化している部分だと思います。

まとめると、『何か行動、プロジェクト実行をする』と『教養を身につける』の2点ですね。」

 

「ありがとうございます。それでは最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。」

 

「ビジネスパーソンの方に対してであれば、何かパナソニックと一緒にできそうなことがあれば、ぜひお声がけいただきたいなと思います。

ワンダーラボはあくまで場所で、『よし!じゃあ早速やろう!』というスピードでは進まないかもしれませんが、それでも1度そのようなお話をいただければ、一緒に考えさせていただきますので、ぜひお声がけ頂ければ幸いです。

私は従来人の話を聞くのが好きで、壁打ち相手的に使っていただくだけでも、きっと何かしらのギブはできると思うので、お気軽にワンダーラボに来ていただければと思います。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

*折田様 オススメ書籍

折田さんが今でも読み返すという書籍です。『教養』を学ぶなら、下記の本(橋爪さんの本)を読んでいくのがオススメだそうです。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です